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ムハマッドアリ死去

公開日: : 最終更新日:2016/06/06 ブログ

ボクシング界のみならずスポーツ界の枠を越えた伝説的なスーパーヒーローだったね。40年前の6月、アリ、猪木戦の直前、当時全日本プロレスで即席練習コーチをしていたイラン出身のレスラーコシロバジリ(後のアイアンシーク)に連れられて京王プラザホテルに向かった。当日武道館で世紀の一戦の前に行うイランレスラーのアトラクションの打ち合わせとかなんとかで(笑)。むろん全日本プロレスの若造だった私は関知しない。それをそこそこ済ますとアリが滞在中の部屋に向かいだした。もちろん2人だけではない。イラン人とアリ関係の人何人かで。スイートルームなのか広い部屋。10人以上の関係者の中にあのムハマッドアリがいた〓「アリと知り合いなの?」「イエス!」なんてバジリは言ってたけど、どうもそうは見えなかった(笑)。若造の私は部屋の隅でアリの前で恐縮しているバジリを見て、ただ広い部屋内見渡すだけ。そのうちにバジリが来てカメラを差し出しアリとの写真を撮ってくれと云う。アリはあまり興味ない様子で慌ただしく忙しくしている。ただ横に並んで
ニコリとするバジリを何枚か撮る。アリはカメラを見ずにブラッシーと話し出しバジリの側から離れて行った。バジリはめげず今度はブラッシーと話し出す。ブラッシーとアリが今度は私の方を見る。ブラッシーが「馬場のボーイか?」と聞く。私はイエスと頷く。アリは周りの人と話し相変わらずの慌ただしさ。私はアリの拳を見ながら自分の手を広げた。何故そうしたか今でもわからない(笑)。するとなんとアリが広げた私の手に自分の手を合わせてきたのだ。私の手の大きさと全く一緒だった。「samesize」。ニコリともせず、ただ愛嬌ある目元が印象的。ブッチャーの目元と似ている、その時思った。私はとにかくキョトンとしたままだったろう(笑)。アリはすぐ目を反らし私の前から慌ただしく消えて行った。40年前、ムハマッドアリとの最初で最後の一瞬の出会いだった。合掌。

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Comment

  1. より:

    渕選手へ
    ブログ拝見しました。プロボクサーは拳とフットワークで戦うので手は重要なコミュニケーションツールだったのでしょうか。意外なご縁があったのですね。心からご冥福をお祈り致します。

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