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アイアンクロー

公開日: : 最終更新日:2024/04/09 ブログ

エリック一家のプロレス映画として全国上映されているようだ。アイアンクロー、鉄の爪フリッツフォンエリックはプロレス少年時代の私にとって鉄人ルーテーズ、魔王ザデストロイヤーと並ぶ外国人レスラーの三大ヒーローであった。そのフリッツフォンエリックと初めてじかに会ったのは昭和50年夏、長野市スポーツスケートセンターの控え室だった。椅子に腰掛け、マスクマンのスピリット(コックス)と談笑していた。2人の貫禄にまだ21歳の若手レスラーだった私は圧倒された。その来日時に、やっとハイスクールボーイになったばかりのケリーを帯同していた。父親として将来のプロレスラーになるため日本遠征を経験させたかったんだろうね。ケリーはたしか15歳。すでにたくましい体格だった。フリッツの名指しでケリーとスパーリングをやらされた。その力強さに驚いた。まだ15歳なのに。それから時が過ぎ、1991年9月、三沢とスリンガーと短期のアメリカマット視察に行った時に馬場さんからの電話でエリックの息子の死を知らされ、ダラスの斎場に御悔やみの花を持って行くように言われた。ちょうどその時に偶然フリッツ夫妻と会って、馬場さんからの御悔やみの伝言を伝えると、なんと自宅迄夫妻に案内された。亡くなったのはケリーの弟マイク。まだ20代の若さでの自死。エリック一家の自宅の庭はなんと東京ドームを超す広さ。自宅にはケリーはいなかったが、映画の主人公のモデルケビンが居て久々の再会を果たした。日本で何度か試合をした。最愛の息子が亡くなったばかりなので夫妻、ケビンとも当然悲痛の面持ち。フリッツは馬場さんの弔意に感謝して以前テキサス州で発売された自分の写真自伝本にメッセージを入れ馬場さんに渡してくれ と私に託した。それから2年後の93年、フリッツフォンエリックは来日して日本武道館のリングに立ち、リング上で馬場さんと旧交を温めた。控え室で会うと私と三沢のことを覚えてくれていて2人して感激した。馬場さんのフリッツ評、「技はそんなにないんだよ。だが、あの蹴り、キックは痛かったなぁ。クローと同じぐらい怖かった(笑)。それだけでトップになり財を成したんだから凄いレスラーだったんだな」。馬場さんの数ある好敵手の中でも5本の指に入る強豪であったと思う。1997年、鉄の爪フリッツフォンエリックは68歳でこの世を去った。映画は観に行きたい❗️

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Comment

  1. より:

    渕選手へ
    「アイアンクロー」拝見しました。思い出話を綴って頂き、更に映画の情報を教えて頂きまして、誠にありがとうございます。差し支えない範囲でご感想を頂けるとうれしいです。桜も満開で良い季節を迎えました。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。

  2. 伊藤正隆 より:

    いつも楽しいブログありがとうございます。アイアンクロー、確かに恐ろしい技ですね。しかしいくらエリックの握力が強いとはいえ、こめかみに力を加えただけであんなに流血するものでしょうか?もしかしてエリックの指にカミソリでもひっついていたのでしょうか?(笑)

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