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原田芳雄さん

公開日: : ブログ

昨夜「昭和食堂」の中で、伊勢屋さんでの収録の時、俳優原田芳雄さんが生前ここの天丼が大好物でよく贔屓にしていた話をしたが、チョイと補足を。昭和50年頃かなぁ、もう晩秋だったと思う。新宿のとある居酒屋にジャンボ鶴田さんとスポンサーの人と3人でいた。スポンサーの馴染み店で我々は奥のテーブル席にいた。その店へあの原田芳雄が友人らしき人と2人で入ってきた。白いシャツに赤いジャケット、そして長髪にサングラス。一目で原田芳雄だとわかり若き私は興奮した。つい半年前、映画館で彼が主演した「竜馬暗殺」を観ていたから。入店した原田芳雄は真向かいの奥にいる鶴田さんを見つけ、ちょっと見ていたが、そのまま我々の席に近付いてきた。サングラスを取って「鶴田さんですか。原田芳雄と言います」。あの渋い声だ〓たしかそんな感じの挨拶だったと覚えている。我々3人も立ち上がって恐縮しながら挨拶した。スポンサーの計らいで一緒に飲むこととなった。21歳の私は緊張と興奮。鶴田さんも同じ感じだったろう。原田さんはとても気さくな人であった。
「プロレスの人も我々俳優も同じ表現者ですよね。表現する方も観る方も人それぞれ。そうなると個性が肝腎。それがまた厄介(笑)」。酒は焼酎。結構呑んだ。強かったな。表現と個性って言葉が今だに印象に残っている。私がツマミにトマトを食べていると「大人になったらトマトなんて食べちゃダメだよ!」と叱る。「トマト嫌いなんですか?」「大っ嫌い!」(笑)。その後、もう1軒バーに行き、ピアノ伴奏で原田さんは生歌を披露してくれた。心底聞き惚れた〓我々は感激した。鶴田さんは「武田節」、私は「旅人よ」だったが、とてもじゃないがかないっこない!今から考えると顔から火が出るほど恥ずかしい!酒が入ってたとはいえ、よく原田さんの前で歌ったもんである(笑)。愉しい一夜であった。それから原田芳雄関連の情報誌など読むと何度も伊勢屋の天丼が大好物だと書いてある。1度は伊勢屋に行ってみたいもんだ。40年以上たってやっと夢が叶った。「昭和食堂」のおかげだねぇ〓あの晩秋の夜、「また近々飲みましょう」と別れたが結局は生涯ただ1度の出会いとなった 。

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Comment

  1. より:

    渕選手へ
    昭和食堂の素敵なお話、拝見しました。正に一期一会の思い出かと存じます。番組が素敵なご縁を呼んでくれたのですね。素晴らしいお話を綴って頂きまして、どうもありがとうございます。是非とも続編が続きます様に願います。少しずつ春の気候になって参りました。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。

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