*

32文キック誕生秘話

公開日: : ブログ

2m9cm145キロでドロップキック❗️1965年当時はレスラーも観客も衝撃を受けたようだ。ジャイアント馬場さんのドロップキックの師匠はラテンの魔豹ペドロモラレスであったのは古いファンならご存知のこと。ロサンゼルスの道場?のリングでジンラーベルが掲げたバスケットボールにドロップキックで打ち抜く。ジンラーベルは前年1964年のワールドリーグに参戦したレスラー。弟はロサンゼルスプロモーターのマイクラーベル。来日時、馬場さんの脚力に瞠目し、「馬場ならドロップキックができるんじゃないか?」と言ってきた。「やりたいんだができるかなぁ」「できる❗️できる❗️」。ラーベルは後押しして早速練習しようといった。ところが、その当時馬場さんの巨体でドロップキックをやれるレスラーはいなかった。ヘタに練習して怪我でもされたんじゃ大変だ!当時の首脳陣の気持ち。その頃から馬場さんは看板レスラー。約1年後、ロサンゼルス遠征中、試合の合間をぬっての練習となった。「俺の体格でドロップキックが出来たら必殺技になり話題となる❗️」。27歳の馬場さんはワンランク上を目指していた。モラレスと共に練習に励んだ。ラーベルが掲げたボールを何度も射貫くモラレスのドロップキック。その場跳び、助走しての跳びと両方共に名人芸だった。だがモラレスは小柄。出来て当然の体格。馬場さんの巨体では…、なかなか出来ずに何日も何日も練習した!…というのは実はウソ(笑)。なんと1日で習得した❗️(笑)最初からラーベルが掲げたボールを弾き飛ばしたらしい。ラーベルの腕が持って行かれる程の威力だったようだ。ただやった後の返しの前受け身の練習は何度もやった。馬場さんはパットオコーナーのドロップキックを理想としていたので助走してのものを習得した。吉村さんや猪木さんのはその場跳びだよね。「なんだ、もっと早くからやりゃ良かった❗️」とは後々の話(笑)。「巨人軍時代のランニング練習が良かったんだな」とも。帰国しての初戦、バトル・ロワイアルでドンダフィーに見事32文ドロップキックをかまして優勝❗️観客とマスコミに衝撃を与えた。バトル・ロワイアルでの優勝は生涯それ一度だったらしい(笑)。だが32文ドロップキックは天下一品の必殺技となった❗️実際馬場さんから聞いた思い出話。

関連記事

原田芳雄さん

昨夜「昭和食堂」の中で、伊勢屋さんでの収録の時、俳優原田芳雄さんが生前ここの天丼が大好物でよく贔屓に

記事を読む

お盆

お盆が近くなると彼岸に行った人のことをやはり思い出す。特に両親のことをね。長男の役目としてそれなりに

記事を読む

東京滞在中

昨夜後楽園で試合。その後大隅さんと六本木。昨日から都内宿泊。本日雨の中、新宿へ。傘1本風雨のため駄目

記事を読む

花見シーズン終了

この雨で本格的に花見は終わりだね。今年も桜を見て酒を呑んだシーズンが終了したんだよなぁ…。後何年満開

記事を読む

1973年3月

45年前の今頃、まだ19歳だった私はプロレス雑誌に載ってあった全日本プロレス事務所へと茅ヶ崎のアパー

記事を読む

腰痛と不整脈

今この2つに悩まされている。この寒さ、そしてインフルエンザが流行ってるからねぇ。体調が少しでも悪い時

記事を読む

春一番

春一番と言えばキャンディーズ(笑)。もう45年程前の歌か?我が青春期の…ともかく今年も春一番が吹いた

記事を読む

11月14日は

日本プロレスの父力道山の誕生日である。…と力道山長男の故百田義浩さんに聞かされたことがある。その義浩

記事を読む

年度末の月末

皆さんこの時期忙しいでしょうなぁ。私は閑人ですが(笑)。桜開花宣言〓月末に花見の予定。東京に向かう。

記事を読む

2ヶ月なんて

アッというまだ!歳をとれば年々過ぎ行く時間が早くなる。明日から3月。本格的春の訪れ、花見の季節。本日

記事を読む

Comment

  1. より:

    渕選手へ
    「32文キック誕生秘話」拝見しました。ボールと共に腕が持っていかれる程の威力…さすがです。しかも一日で習得されてしまうなんて…沢山受けて、沢山見ていたのかと存じます。興味深いお話を綴って頂きまして、ありがとうございます。段々と気温が上昇して来ますので、熱中症にもご注意願います。どうぞお疲れになどなりません様、ご自愛くださいませ。

  2. ヨッシー より:

     渕さんへ  

     ラーベルも絡んでいたのは知りませんでした。さすが馬場さん・鍛え上げたアスリートですねえ。 もうすぐ鶴田さん追悼興業ですね。また引退試合の相手・・渕さんさすがです。 ファイト!ファイト!

                                            

へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

痛飲

つういんと読む。痛い飲み方?どんな飲み方だ?(笑)要するに翌朝二日酔い

弥生となりにけり

今年も2ヶ月が過ぎた。寒暖差あり、強風で花粉が飛び回ってる最中、皆さん

メッセージ入りポスター

先月14日の自分の古稀記念試合のポスター。それもファンの皆さんのメッセ

当たり前が大事

普通に呼吸ができること、歩けること、食事ができること、喋れること、目が

日本プロレス時代

現在のような多団体時代と違い、日本プロレス1団体時代こそが本当の黄金期

→もっと見る

  • 2024年3月
    « 2月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
PAGE TOP ↑